エースコンバット7のキャンペーン ストーリー の謎に迫る02(開戦の謎)

エースコンバット7のキャンペーン ストーリー の謎に迫る02(開戦の謎)

エースコンバット7のキャンペーンストーリーには謎が多い。この投稿シリーズではその謎に迫り、オレなりの解釈を行ってみたいと思う。また理解しやすいように、人物や用語の整理も試みてみよう。当然ネタバレなので注意。ちょいちょい記事の加筆訂正を行っているのも注意。※なお、記事は当該ミッションをプレイした時点で入手できている情報に基づいて書きますので、コメントにもご注意くださればありがたいです。(2019/2/4、加筆訂正)

キャンペーン ストーリー02 エルジア王国がオーシア連邦に宣戦布告

 

開戦の秘密

2019年5月15日13:00、エルジア王国はオーシア連邦に対し宣戦布告した。
この直後、オーシア各地の軍港に対しかねてから準備されていたエルジアの無人機による攻撃が実施され、特にオーシア海軍の航空母艦は停泊中および建造中のもの全てが損傷した。エルジアは軍事目標だけをピンポイントで攻撃し民間の町には危害を加えなかったが、これによりユージア大陸に展開する国際停戦監視軍『IUN』のオーシア軍は早急な増援を見込めなくなってしまった。

さらに、南ユージアの国際軌道エレベーターがエルジア軍によって占拠されてしまい、その時に軌道エレベーターを視察中であったオーシア連邦前大統領のハーリングの消息が不明になってしまった。

国際軌道エレベーターはハーリング前大統領の掲げた政策により、主にオーシア連邦の経済支援によってエルジア王国があるユージア大陸に建設され、ユージアにおけるエネルギー問題解決にも貢献するものとされていたが、オーシアによる軍事的経済的支配に対してかつてユージア大陸における軍事大国であったエルジア側の不満と恐れが開戦の引き金になったとみられている。

オーシア連邦はユージア大陸全土に停戦監視軍の名で実質オーシア軍を駐屯させてエルジアに睨みを利かせておいて、軌道エレベーターの利権(特に配電)をがっちり握りと、ユージア大陸で孤立させられるエルジアからみたら生殺与奪をオーシアに握られていくことに、ますますの危機感を募らせたのであろう。

これに対し、オーシア連邦政府はユージア大陸派遣停戦監視軍(IUN)を含むオーシア陸海空軍に対し直ちに反撃を命令した。

一方エルジア側では(エルジアが、無人機を使った軍事施設に限った戦闘を行ったこととは対照的に)オーシアからの攻撃によって、エルジアの一般市民にまで損害が出ていることをことさら強調し、オーシアに対する反感を掻き立てた。

 

今回の戦争の遠因は20年前の小惑星ユリシーズの厄災である。20年前、地球衝突が確実となったユリシーズに対し、衝突の中心地と予想されたユージア大陸の各国で構成される中央ユージア条約機構は、ユリシーズ破壊のために大陸中央に位置する中立国サンサルバシオンに国際共同プロジェクトの下で超巨大地対空レールガン、通称『ストーンヘンジ』を建造し迎撃を行う。しかしながら砕けたユリシーズの破片を破壊しつくすには及ばず多数の破片がユージア大陸を中心に降り注ぎ、大きなクレーターをいくつも作るほどの甚大な被害を与える。ユージア大陸では直接的な被害として約50万人が死亡するという想像を絶する大災害であったが、被災難民は大陸全体で数百万人に上り、難民問題の深刻化や経済破綻が後に戦争を引き起こす一因となったのであった。

その戦争の一つが、以前から続いていた国家間対立に加え難民問題を押し付けられる形となったエルジア共和国(当時は共和国となっていた)がユージア大陸全土で始めた大規模な戦争が2003年から始まる第一次大陸戦争である。ストーンヘンジを制圧し兵器に転用することで戦局を有利に進めていたエルジアであったが、やがてはユージア大陸独立国家連合軍(ISAF)の一人のエースパイロットにより戦局を覆され敗戦する。(エースコンバット04)
この後、エルジアでは王政が復興し、エルジア王国となる。

エイブリルの父親が戦死したのは、その後の2010年、ハーリングが当時連邦大統領を務めていた時の戦争であるユークトバニア連邦共和国がオーシア連邦に宣戦布告した環太平洋戦争(ベルカ事変)である。(エースコンバット5、が早期購入特典になっているので、ここは浅く)

今回の開戦の状況に関しエイブリルはこう評している。
オーシアが軍隊を世界中に駐留しまくって嫌われていたのに対し、エルジアはクリーンにずいぶん高得点なことをやってのけた

エルジア王国王女ローザ・コゼット・ド・エルーゼが、ラジオ放送でいう
オーシアの飛行機のためにエルジアの民間人に被害が出ています。わたしの通う学校も校舎が壊されました。国民のみなさん、残念です。
コゼット:Rosa Cossette D’Elise エルジア王国王女 ローザ・コゼット・ド・エルーゼ。エルジア王国の王女。平民に近い家の出身であったが、大陸戦争後の王政復古により、父親がエルジア王となる。

 

しかし、クリーンな戦争とはなんだ?なんと呼ぼうと人の命を含めた財産を破壊および制圧支配し、支配力の大きさにより勝利し利益を得るのが戦争の目的である。エルジアは効率的に戦争を始めたに過ぎないのだ。ただし、エイブリルが抱いたように、人々の心情を味方に付けるには大いに貢献したかもしれないが、それでも宣戦布告したのはエルジア王国であったことは忘れてはならない。

ここで注目すべき記録がある。開戦直後のオーシア側OBCのニュース映像であるが、無人の戦闘攻撃機が飛び出したエルジア船籍コンテナ船のコンテナのどてっぱらには、しっかりオーシアの兵器産業企業『グランダーI.G.社』のロゴが描かれている。(いや実は、大きくロゴが見えているコンテナからは発射されていないのだが、それを示唆する映像だと確信する)

”グランダーI.G.社”とは、かつてベルカの軍備を支えた元”南ベルカ国営兵器産業廠”が、1995年のベルカ戦争(エースコンバットZERO)でベルカが敗戦後の戦勝国オーシア連邦への南ベルカ割譲後にオーシアの兵器企業”ノースオーシア・グランダーI.G.”として改編されたものだが、表向きオーシアの兵器企業として振る舞いつつもその後2010年のベルカ事変(エースコンバット5)を裏で煽り敵国にも兵器を流すといういわく付きの兵器企業である。今回の開戦であからさまになったが、オーシアの敵国となったエルジア王国と手を結び密かに無人戦闘機の開発を行っていたのだ。

そう、またこの戦争でも、裏で何かがうごめいているのは間違いないであろう。戦争は国家間の争いであり、グランダーI.G.社は手段の提供者であって当事者ではない、しかしながらオーシアの軍事機密までも握っているであろうオーシア側であるべきはずのグランダーI.G.社が簡単にエルジアに付くということは出来ないはずであるのにそうなっているのは、それに乗っかる両国の軍事上層部関係者がいるはずである。
いや、乗っかったのではなくグランダーI.G.社を狡猾に巻き込んだのかもしれない。

ここを踏まえることで、この後のストーリーに謎が含まれていることが納得できるのである。

 

さて、この開戦時の混乱に巻き込まれてしまったエイブリルであるが、傷を追いながらなんとか生還したものの、『戦時航空法違反』犯罪者として拘束されてしまう。エイブリルは判決を与えられ軍法会議で有罪になった軍人達と砂漠でモスボールされていた軍用機とともに懲罰部隊の航空機整備士として444航空基地に送られてしまう。

その444基地はまともな戦闘機もない、懲罰兵の牢獄と呼べる擬装基地であった。そこでエイブリルには、偽物の滑走路に並べるものを作れと命令される。

 

エルジア王国はオーシア連邦だけではなく、ユージア大陸内に国際停戦監視軍(IUN)を駐屯させる各国に対して宣戦布告していたが、ユージア大陸にはエルジアに同調する勢力も現れていた。

ユージア大陸の大半はエルジアと同調勢力によって制圧されIUNは大陸東部に追い込まれつつあった。

軌道エレベーターの一つの機能である強大な発電力ゆえに、これを手中に収めるものはユージア大陸全体への影響力を持つことになる。だからこそ、エルジアは軌道エレベーターを制圧したものと考えられるが、オーシア連邦としては当然看過できない事である。

IUNは軌道エレベーター奪還を計画し、トリガーが所属するフォートグレイス島基地飛行隊に、スコフィールド高原を東へ進撃する敵部隊を攻撃し、味方地上部隊反撃の妨げを排除する命令を下す。

ただし、HQ(司令部)からは民間人、民間施設への損害は絶対に出さないように申し付けられる。
これは、エルジアのプロパガンダによって、オーシア軍のダーティーなイメージが強調されIUNからの離反国や、エルジアに同調する国家、組織の出現を相当気にしたものであろう。まあ、今回の作戦は敵国であるエルジア王国のもともとの領土内ではなく現在彼らが制圧中に過ぎない地域ではあるので、民間人に損害を出したくないのはやまやまだろうが、現場兵士にとってはそうは言われてもという命令である。(後の記事でここに解釈を付けました)

 

<登場人物>

ハーリング前大統領:2010年のベルカ事変(エースコンバット5)の時、オーシア連邦大統領であった。軌道エレベーター建設はハーリングの政策により進められた
Mage2 Trigger:プレイヤー。メイジ隊2番機、トリガー
Mage1 Clown:メイジ隊1番機、クラウン
Golem:ゴーレム隊(4機編成の小隊)
Golem1 Knocker:ゴーレム隊1番機、ノッカー。メイジ隊を含めた編隊の編隊長。
Golem2 Brownie:ゴーレム隊2番機、ブラウニー
Golem3 Boggard:ゴーレム隊3番機、ボガード
Golem4 Footpad:ゴーレム隊4番機、フットパッド
AWACS Sky Keeper:エーワックス、スカイキーパー。AWACS=空中管制機。
AWACSの無線は行動を指示する重要なものが多々ありますので注意しましょう。

 

<用語>

エルジア王国:ユージア大陸西の大国
オーシア連邦:オーシア大陸西の大国
エルジア王国がオーシア連邦に対して宣戦布告するが、戦場は軌道エレベーターがあるユージア大陸
軌道エレベーター:地上から大気圏をはるかに超えて静止軌道上まで伸びるエレベーター。これによって打ち上げロケットが不要になる、大気圏外に効率の良いソーラー発電システムを構築できるなどのメリットがあるが、今作ではこれがエネルギー問題など新たな火種となっている。
モスボール:Mothball とは、使わなくなったり故障した兵器を、パーツ取りや再使用することを考慮して、劣化しないように処置し保管すること。
HQ:司令部
フォックス2:Fox2、赤外線誘導空対空ミサイル(標準ミサイル)を撃ったことを知らせている
エンゲージ:Engagement、交戦
ウィルコ:Wilco. (Will comply)受信した指示を実行するという返答
IFF:敵味方識別装置。最新世代のIFFは衛星経由で軍とつながっていて信頼性が高い
HUD:ハッド、視野に直接情報を映し出す装置。対地速度や高度など様々な情報を表示しパイロットを支援する。
シーカー:seeker、ミサイルの誘導装置または誘導システムのうちセンサーを指す。今作では雲の中ではシーカーの性能が低下する。
UAV:無人機の総称
ピクチャークリア:レーダー画面から敵の反応が消えたという意味なのだろう
RTB:アールティービー(Return To Base)基地に帰る事

 

キャンペーンストーリー ミッション02 Charge the Enemy 「進撃開始」

[ OPERATION NAME ] Eastern Wind
[ DATE/TIME ] 2019/5/17 10:00
[ AREA ] Scofields Plat

 

 

順調(?)に敵レーダー車両など敵を殲滅していくトリガーたちだったが、敵の通信でこのようなものが入ってくる。

<< おい、戦争屋どもに伝えてくれ! >>
<< こっちが読める言葉でマニュアルを書けとな! >>

つまり、UAVの射出か設定のマニュアルを見たエルジア軍エンジニアが、エルジア人が理解できる言語で書かれていない事に怒りを発したのである。おそらく、UAVを開発したグランダーI.G.社(=戦争屋)にしても、エルジアの開戦が何らかの原因で早まった為に、翻訳したマニュアルの配布が間に合っていなかったのであろうと考えられる。開戦が早まったことはエルジア軍の通信からスコフィールド高原への展開が急な計画でまだ十分でなかったと言っていることからもうかがえる。

なぜ、開戦が早まったのか?
おそらく、この開戦は急遽元オーシア連邦大統領ハーリングの軌道エレベータ視察にタイミングを合わせたのではないだろうか。軌道エレベーターを手中に収めるとともにオーシア連邦元大統領を捕虜にすることで、早期にこの戦争を有利に終わらせるカードとして使おうとしたのではないかと推理する。

トリガーたちは、このミッションで初めてUAVの射出を目の当たりにし、戦闘をすることになる。

先の二日前のミッション01で無人機を気にしていたHQに対して、ゴーレム1、ノッカーから敵のUAVを確認した報告を入れるが、HQからは、その話はもういいとつれない返答。
これはおそらく、グランダーI.G.社とエルジア軍が手を結びUAVの開発を行っていたことを知っていたものがHQ上層部にいたのではないかと思われる。開発を知っていたものの開戦当初は実用化に至っているのか配備状況がどうかは未確認であったが、今はもうすでにおおかたの情報を得たということなのだろう。
えっと、この部分に限っては先走って書いてしまいますが、一番このHQの態度を説明できる答えはこれだ。そもそも先のミッション01でHQが無人機を気にしていた理由は、アーセナルバードから発射された無人機かどうかを確認したかったのだ。アーセナルバードから発射された無人機であった場合は、アーセナルバードまでもがすでにエルジアの手に落ち、さらにアーセナルバードの武器管制システムまで掌握されていることを意味するからだ。つまり、このつれない返答は、この時点ですでにアーセナルバードの制御がエルジアに完全に奪われていることをHQは知るに至っていたのだ。(2019/2/4、訂正加筆)

 

エースコンバット7 ストレンジリアルワールドでの言語について

上記で言語について触れたが、そこを読んだ多くの人はそうかな?と思ったかもしれない。ストーリー中では、すべての会話が通じているではないか?エースコンバットの世界では言語は統一されているのではないか?という思いを抱くかもしれない。オレも、そこは言語の違いではなくこれはありがちな専門用語ばかりで分かりにくいマニュアルであることを揶揄しているのではないかと一旦は解釈した。だが発信はエンジニアである、やはりそれはプレイヤーに分かりやすくするためやストーリーを進めやすくするためにゲームとしてリアルを犠牲にして無理やりにそう表現しているのであって(映画の吹き替えと字幕のように)、実際は国や民族によって異なる言語であるはずだと思う。
その根拠が今回のエースコンバット7の後のストーリーの中でミハイとその部下たちの会話に垣間見ることができたり、公式サイトのコラムの中の、ストーリーに登場する雑誌の記事中(日本語翻訳版)でも見ることができる。

August 21, 2018 特集「ユージア復興:軌道エレベータ完成間近」
”博士は配線ミスの対策方法についてエルジア語で説明し、背中をたたく。”

エースコンバット7公式コラム#1

 

ということで、今回でこの戦争の謎のとっかかりが掴めたのではないだろうか?

 

ってことで、まったなー

ではでは(^^)/~~

 

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