エースコンバット7のキャンペーン ストーリー の謎に迫る(前半まとめ)

エースコンバット7のキャンペーン ストーリー の謎に迫る(前半まとめ)

ここまでストーリーに沿って全11本の記事でエースコンバット7の謎に迫ってまいりました。ここまでについて過去の因縁も踏まえてミッションストーリー前半をがっつり妄想込みでまとめてみました。

エースコンバット7 ストーリー前半のまとめ(秘匿部隊発足)

軌道エレベータがエルジア王国を追い込むまで

acecombat_world_map:オーシアを中心とした世界地図

第一次大陸戦争:エルジア共和国 vs  I S A F(独立国家連合軍)2003年~2005年

ユージア(USEA)大陸は、かつて一番の大国エルジアと、その他の小国が 「武装平和」と呼ばれる一触即発の勢力均衡を長年保っていたが、1999年7月8日小惑星ユリシーズの厄災と呼ばれる隕石群の落下に(ノストラダムスの予言通り)見舞われる。この災害は世界規模のものであったのだが、大きな被害はユージア大陸に集中した。直接的な被害として死者50万人、経済的損失が大陸全体のGDP18ケ月分そして数100万人の被災難民を生むという未曽有の大災害であった。
エースコンバット04公式サイト(PDFとして現存)

経済的に疲弊したユージア大陸各国は難民問題をある意味無責任にエルジア共和国に押し付けるが、当然エルジアも甚大な被害を被っていた。現在でも首都ファーバンティにはその時の傷跡の一つが、海にできたクレーター(レイカークレーター)と半分沈んだ廃墟のビル群という形で生々しく残っている。(エースコンバット7のフリーフライトで眺めてみるとよくわかります)

ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN_Farbanti
ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN_Farbanti

当時のエルジア外務大臣フレデリック・アップダイクがインタビューに答えて言い放った。 「(他の国は)平時にはエルジア製品の不買運動をしているのに、金がかかる国際問題となると一方的に我が国を頼る。 100 万人の難民受入は到底無理な話であり、批判されるべきは小国のひがみ根性だ」

以前からあったユージア大陸各国との軋轢に加え、ユリシーズの厄災による難民問題と経済的危機から、2003年エルジアはサンサルバシオンに侵攻しユリシーズ迎撃砲として建造された円形配置8基の巨大レールガン群、通称『ストーンヘンジ』を制圧接収してしまう。ストーンヘンジを兵器に転用したエルジアはその射程がほぼユージア大陸全土をカバーしてしまうという圧倒的な武力で大陸のほぼ全土を手中に収める。今回も大陸全土を巻き込んだ戦争であることからこの戦争は第一次大陸戦争と呼ばれる。

ユージア大陸を放棄までした劣勢の ISAF(独立国家連合軍)であったが、一人のエースパイロット(コールサイン:メビウス1)により反攻作戦を成功させて行き、隕石の被害を負って修復中であった一基を除き稼働中のストーンヘンジをすべて破壊するに至りやがてエルジア共和国は敗戦する。(エースコンバット04)

「自由エルジア軍」の武装蜂起 2006年

第一次大陸戦争終結後も武装解除を拒否した各地に残るエルジア軍の残存勢力が「自由エルジア軍」を名乗り武装蜂起するが、これに対処するために復帰したメビウス1による『オペレーションカティーナ』によって鎮圧され自由エルジアは壊滅し、その時エルジア無人戦闘機の開発データ入手が伝えられる。(エースコンバット5、アーケードモード)

オーシア連邦の動向

ユージア大陸では第一次大陸戦争のさなかであったが、宇宙開発に積極的であったオーシア連邦とオーシア大陸の西に位置する大陸のユークトバニア連邦共和国は、大気機動宇宙機「アークバード」とその打ち上げと整備、稼働のためのマスドライバー基地を完成させ、「ストーンヘンジ」が破壊されたのとほぼ同じ頃に運用を開始した。アークバードはストーンヘンジの目的のひとつであった、小惑星の破片処理への利用も見込まれていた。

2008年8月、オーシア連邦大統領ハーリングは、サミット「アークバード会議」を開催し、諸問題解決を掲げる「アークバード宣言」を採択した。

エースコンバット7で登場するアーセナルバードは、このアークバードの技術がベースにあるのではないかと考えられる。アークバードは無人機の原型とも呼べるフォーゲルを内蔵していた。

ところが2010年、協調路線を歩んでいたユークトバニア連邦共和国がオーシア連邦に突如宣戦布告し環太平洋戦争(ベルカ事変)が勃発する。しかし、この戦争には裏があった。
戦争に利用されたアークバードは破壊されてしまうが、この戦争の後、戦争終結に大きく貢献した戦闘機小隊の存在は戦争の経緯から公にされず、2013年オーシア議会において、ベルカ事変に関する記録は10年間非公開とし、2020年に公開するとされた。(エースコンバット5)

歴史の裏に潜むベルカ

歴史を語る上で、触れておかねばならない国がある、それがオーシア連邦の北東に隣接するベルカ公国だ。歴史は古く工業化をいち早く進め優れた工業技術を基に軍事大国となったが領土拡大の野心が周辺諸国との摩擦を生んでいた。周辺諸国を取り込みベルカ連邦となったが、領土拡大に伴う経済負担の増大で窮地に陥り東部諸国の独立や領土割譲などで縮小を余儀なくされた。そのうえ領土割譲を目的としたオーシア連邦による策謀の疑いが浮上したことで、ベルカ国民の対オーシア感情が悪化した。これらに対する国民の不満を背景に、極右政党が政権を掌握し、領土回復を大義名分として1995年3月25日に周辺諸国への宣戦布告を行った。これがベルカ戦争の始まりであったがこの戦争自体は傭兵パイロットの1分隊(ガルム隊)の活躍などで同年6月20日に終戦を迎えた。ところがその後この戦争を引き金として、同年12月25日に各国軍の将兵で構成される『国境なき世界』による国際的なクーデター事件が発生する。がしかし、これもガルム隊サイファーの活躍によって鎮圧される。(エースコンバットZERO)

この戦争の戦後処理によりベルカ領土の分割譲渡だけでなくベルカの優れた軍事を含めた工業技術が世界に拡散する。ノースオーシア州(旧南ベルカ)に位置する南ベルカ国営兵器産業廠は、軍需メーカー『ノースオーシア・グランダーI.G.』として再編されたり、伝統のベルカ空軍といわれた旧ベルカ軍人がオーシアやユークトバニアの空軍に迎えられるなどした。しかしそれは、ベルカによる新たな禍の拡散でもあったのだ。

「自由エルジア」vs メビウス1再び 2014年

2014年5月28日、壊滅させたはずの「自由エルジア」がユージア大陸フォートグレイス基地に再び飛来し攻撃を開始する。そのころにはユージア大陸ではオーシア連邦軍を軸としたIUN-PKF(国際停戦監視軍:オーシア連邦軍+ISAF軍的なもの)が組織されていたのだが、この事態にまたメビウス1が招聘され鎮圧する。(エースコンバット7、VRモード)
メビウス1はまるでエルジアに対抗する絶対的エースのようだ。

今回の「灯台戦争」第二次大陸戦争でもエルジア軍内部に自由エルジアの残党が急進派として潜んでいたのではないだろうか。

しかしね、こうもメビウス頼みって、オレのトリガー=メビウス説もちょっと説得力ありませんか?これって、今回の戦争のほんの5年前のことですよ。
トリガーの風貌?年齢?そこはそれストレンジリアルワールドにも高須医院長みたいな凄腕がいるんですよww
それとも、パイロット不足で過去のISAF予備役のロートルが招集されたというていで気に留められてないんですよ。メビウスはオーシア空軍出身ではないですからね。(えっ何?シラージ地方出身で打倒エルジアに燃えるアンチエルジアパイロット?、、、既読スルー)

軌道エレベーター建設

国際軌道エレベータ公社”ISEV”は、その国際共同事業の陣頭指揮を執り行う団体だ。オーシア連邦前大統領ハーリングの肝いりで、環太平洋戦争(ベルカ事変)終結の翌年2011年に設立された。初期投資と基礎技術の供与はオーシア政府が担うものの、専門分野の研究や労働人材の確保は基本的にユージア内部で行うとされた。これは被災地にカネだけばらまいているだけではもはや復興支援にならないというオーシアの思惑もあった。最初のケーブル運搬ロケットがコモナ宇宙基地から打ち上げられたのは2013年1月であった。

環太平洋戦争(ベルカ事変、2010年)後、オーシア連邦とユークトバニア連邦共和国は元の協調関係を取り戻し、大国の両雄として繁栄を謳歌する。ユークトバニアは一次産品の貿易相手国拡大や造船産業の多角化によって歳入を増やし、オーシアは情報通信、金融サービス、軍需、そして宇宙開発といった分野で他の追随を許さない成功を収めていた。

しかし、もうひとつの大陸ユージア大陸は取り残されていた。第一次大陸戦争(2003年~2005年)でエルジアに勝利した大陸諸国間経済同盟は、旧エルジア共和国との講和条約締結後もFCU(中央ユージア連合)を中心としてユージア各国を束ねていた。しかし軍事同盟であったISAFが発展的解散し、平和維持機能を国連に引き継いだ頃から難民問題が再燃。各地での発電所再稼働に関連するエネルギー問題も折り重なり、利害関係の衝突などから同盟国の離脱が相次いだ。
第一次大陸戦争によりさらに疲弊したエルジアには軍部急進派の暴走(自由エルジア)を押さえる力も無くなってしまっていた。求心力を求める声から王政が復興しエルジア王国となったがいまだに経済不安を抱えたままで、ユージア大陸全体が復興途上であった。

このような広がるばかりの国家間格差を埋めるには復興を超えた施策が必要なことは明らかだった。だからこそオーシアは軌道エレベータをメイド・イン・ユージアとすべく国際共同事業として開始した。手掛かりとしたのは太陽を利用した”宇宙太陽光発電”だ。赤道上空高度36000kmの静止軌道に太陽光発電衛星を建造。これによりユージア大陸全土への公平かつ恒久的なエネルギー資源の供給を図る。その基地となるアースポートの建設地にはセラタプラが選ばれた。赤道付近の海に接し、自由貿易港として出入りしやすく、旧エルジア共和国からの割譲ではない唯一の独立国家であり申し分なかった。また当然に宇宙開発も目的の一つであり、今回の開戦前にはすでに静止軌道上のステーションから宇宙船を送り出すことにも成功していた。

ところがエルジア王国にはまったくそうは見えなかったようだ。
軌道エレベータによる強大な発電能力は、”戦勝国”である中央ユージア連合を支援する軍事経済大国オーシアのエネルギー利権独占による経済支配に見えたのだろう。それになによりエルジアの反感を買ったのは、”軌道エレベータは巨大であるが故、テロリストの格好の標的となる”という理由でなされたIUN-PKF軍の増強やアーセナルバードの配備であった。特にアーセナルバードに関しては、その軌道下には、エルジアの領海や領土が含まれていた。エルジアにとっては軌道エレベータを口実としたオーシアの軍事支配にしか見えなかったであろう。当然にエルジアでは市民による反対運動が激化したが、敗戦国として講和後の暫定自治時代のエルジア政府はそれらを拒否する権利はなく、自国そのもののあり方を見定める他なかったのである。

このあたりのことは> エースコンバット7公式サイトコラム#01

エルジア王国の周到な開戦準備(妄想ON)

エルジアは求心力を求める声に押され王政を復興しエルジア王国となった。これにより各国から自治統治能力を認められ戦勝国との講話条約を締結するのだが、IUN-PKFという停戦監視軍に睨みを効かされていた。そのうえに戦後の復興途上であり経済力も弱く再軍備もままならなかったが、オーシアによる支配を武力で解決しようという動きは、国王と王女を巻き込んで進んでいくのだった。

王女になり、国内を巡るローザ・コゼット・ド・エルーゼが見たものは、自国の悲惨な状況であった。国民は疲れ、そのうえにオーシアによる支配に憤っていた、”伝統あるエルジア王国がオーシアに蹂躙されている、許せない!”と。この国を何とかしたいという王女の想いと、開戦派の軍部との思惑は一致する。
未だに国内は疲弊し工業生産力もままならないでいたエルジア王国が採った秘策は情報戦と軍事力を補う無人戦闘機であった。

エルジアによる周到な準備は、国策によるハッカーの育成でオーシアの軍事衛星の乗っ取り工作、工作員の活躍によるオーシア軍幹部への裏工作によるオーシア軍、IUN軍の軍事機密の獲得と、オーシアの軍需企業であるグランダーI.G社の抱き込み、裏軍事同盟国の獲得外交など多岐に渡った。もっともグランダーI.G社は過去のベルカ戦争からのオーシア連邦への恨みが根強いベルカ人が残っていたので取り込むのは割と容易であった。オーシア軍への内部工作には、ハニートラップはもちろんのこと、グランダーI.G.社との癒着による調達費の横領まで突き止め利用したが、工作の実態の殆どは王女に知らされることはなかった。

一番の問題は、防衛ラインの設定であったが、FCU(中央ユージア連合)において利害関係の衝突から同盟国の離脱が相次いだのは都合が良かった。当然にエルジア諜報員による離反工作も効果を発揮しているわけだが、離脱国と裏で手を結びユージア大陸中央部を結ぶラインに無人機による自動邀撃システムを構築することに成功する。戦後のエネルギー問題について、優先的に軌道エレベータの電力を配分することを餌にしたのだ。

ACE COMBAT 7

エルジアの戦争プラン

周到に進めていた開戦の準備であったが、王女とエルジア軍のプランはこうだ。
第一にアーセナルバードと軌道エレベータの制圧接収だ。軌道エレベータによるエネルギーの確保と、アーセナルバードによる制空権奪取はエルジア本土防衛にも必須の作戦だった。これに関しては優秀なハッカー軍がアーセナルバード管制システムに侵入しバックドアを仕掛けることに成功していたし、抱き込んだグランダーI.G.社とオーシア軍高官からの情報で、戦闘システムの仕様もすでに入手済みだった。それと並行して、オーシア軍の本土からの補給、増援を断つ必要があったが、無人機を利用することで目処が立っていた。
次にユージア大陸の制圧、つまりIUN基地の殲滅であったが、参謀本部の戦略では、残存する軍事力と同調国の兵力、そして無人機の運用で可能だと考えられていた。
これらを達成したのち、頃合いをみて制圧したユージア大陸の殆どは譲歩して手放して見せながら、IUN軍は追い出し軌道エレベータを含むエルジア王国周辺の領土権を主張し手中に収めるというのが今回の戦争の目的であり終戦協定の落とし所であった。大した軍事力を持たぬ上に未だ経済力の弱いエルジアにとって戦争が長引くのは得策ではないし、広大なユージア大陸全土を領土として軍事的に維持する力も無いことは自覚していた。

開戦早まる

ユージア大陸中央に秘密裏に無人機による自動邀撃システムを構築することはなかなかに困難を極めた。計画が遅れながらも大陸の陸地部分はほぼ完成にまでこぎつけることが出来たのだが残るは東北岸のノースポイント周辺であった。広大な内海が施設の構築を難しくしていた。

そのような頃、情報が舞い込む。
オーシア連邦前大統領ハーリングが軌道エレベータの視察に来るというのだ。王女と参謀本部は、その日、2019年5月15日開戦に向けて一気に舵を切り、あらゆる計画を前倒しで進める号令をかけた。今回の戦争プランに、オーシア連邦前大統領、軌道エレベータ建設の首謀者ハーリングというカードが揃えば、戦争を早期に有利に終結させることができると考えたのだ。

がしかし、エルジア軍内部は問題を抱えていた

開戦に向けて周到に準備が進むエルジア軍であったが、軍内部の実態は王女の思惑とは一致しない者たちが暗躍していた。

保守派(王女派)
オーシア利権の排除と自国の復興、有利な条件での早期休戦協定派

急進派(ここには2派あった)
自由エルジアの残党:エルジアによるユージア大陸支配強行論者
祖国独立派:混乱に乗じてエルジアに併合された祖国の独立を狙う者たち

これらが入り乱れて戦争をややこしくしていくのであった、、、、

オーシア連邦軍の秘密命令書(妄想全開)

ドクトリンについて

どうも、タブロイドは『ドクトリン』の解釈を間違っているので解説しておこう。

Spare 11 タブロイド
<<ドクトリンさ、何が起きたら次どうするっていう戦闘教義だ。オーシアにはあるんだよ俺たちみたいな捨石がどこで死ぬかも書かれているんだろうな>>

ドクトリンは確かに今回は軍事についてだから戦闘教義であるが、まさに教義であって、作戦立案時の原理原則を示したもの、とでも解釈するべきものでタブロイドが言っている意味とは違う。

しかしながら、タブロイドが言わんとしたこと、『何が起きたら次どうする?』という指令書は存在していた。それは『封緘命令書』だ。
映画でも見たことがある人がいると思うが、プラケースをパキッと割って命令書を取り出したりしてるやつなんかの事だ。
ある状況が発生した、ある時間になった、指示された場所に行った、開封命令が出た、などが封緘命令書を開封する条件になる。それは事前に作戦が内部から敵にバレないようにする、捕虜に捕られて敵に漏れるのを防ぐ、実行時までに漏れてはいけないことを秘密にしておく、などが目的だ。事前に封が破られた命令は実行されることは無いため、秘密作戦を実行するには持って来いの方法である。事前に破られた場合は犯人(=スパイ)探しとなる。

オーシア軍の秘密司令

上記で、『封緘命令書』について説明したけれども、それには意味がある。開戦前からオーシア軍内部は変なことになっていた。

エルジアが不審な動きをとっている情報は当然軍に届いていた。ところが変にエルジアの脅威を否定する者とか、その情報はもっと裏付けが必要だーとか、オーシア軍が積極的に動こうとすることにブレーキを掛けるような上級将校がいた。そのことに疑問を抱いた一人の空軍将校がいた。彼には上級将校の言動が利敵行為とも思える行動に見えたが、内偵を使った捜査を掛けると逆に感づかれ粛清される恐れがあったため確たる証拠を得ることができなかった。

しかし、エルジアと通じているのではないか?という疑惑は拭えず万が一に備えて信頼できる人選を行い有事の際には本隊とは独立して秘密指令を実行する特殊戦闘部隊の結成を密かに行ったのである。

しかし、当然軍内部には公にできない秘匿部隊である、大規模な部隊の編成はもちろんできず空軍に2個小隊合わせて1中隊の編成しかできなかった。
そこで彼が目を付けたのが、ザップランドにある444航空基地飛行隊だった。あそこは懲罰兵の牢獄基地、外とは隔離された基地だ、パイロット達から秘密が漏れることは無い、何かの時に捨て駒に使えないだろうかと。
しかし、大きな問題があった。あそこは欺瞞基地だ、まともに飛べる戦闘機が無い、どうしたものか、、、

ハーリング元連邦大統領が、軌道エレベータを視察した2019年5月15日 13:00 エルジア王国は突如宣戦布告し、オーシア軍は見事にしてやられる。

ACE COMBAT 7

エルジアの無人戦闘機によってユージア大陸に駐屯するオーシア軍への補給は絶たれ、不意打ちに対応するためにガンター湾では直ちにアーセナルバードで反撃に出ようとしたが、アーセナルバードは開戦と同時に制御不能になっており、軌道エレベータは制圧されてしまい、視察に訪れていたハーリング元大統領の消息は不明となってしまった。アーセナルバードは敵の手に落ちたに違いないと彼は考えたが、『そんなはずはない、プログラムのバグではないか』と例の上級将校が主張し調査を命じていた。

その日、エルジアの無人戦闘機を追撃していたパイロットから奇妙な報告が上がっていたのを偶然目にする。
一人の女性パイロットがIFFに反応しない戦闘機 F-104 を操縦して戦闘空域を飛んでいたのを無人戦闘機と間違えて撃墜したとの報告だったが、幸いパイロットは傷を負ったものの無事とのことだった。その報告に興味を持った彼が詳細を調べてみたところ、なんとその女性は自分でF-104をレストアして飛ばしていたとの事だ、、、
これは、使えるかも!と直ちに手を回す。彼女は民間人であったが、戦闘機のレストアに関しては確かな腕を持っているようだった。
民間人の彼女には悪いとは思ったが軍事法廷に手を回し、無理やりに懲罰部隊送りにするように仕組む。彼女なら懲罰部隊で戦闘機の整備が可能かもしれない。
彼女といっしょに、モスボールされた大量の中古機体をザップランドに送り込み、軍内部には秘密裡に工具類やパーツ、武器弾薬の補給をさせたところ、彼女は思惑以上の働きをしてみせた。まともに飛べる戦闘機を組み上げるどころか、それ以上のチューニングまでしてのけたのだ。
まともに飛べる戦闘機が用意できたのならと、なんとか理由を付けてAWACSの配備までこぎつけることができた。

ACE COMBAT 7

開戦後の司令部の動きはちぐはぐだった。オーシア空軍が戦いにくくなるような命令を出したり、一番不審に思えたのは、いきなり軌道エレベータをエルジアから奪還するという目的で立てた2面作戦であった。ユージア大陸に残った貴重な戦力をあえて分散し、2面作戦を実行するのだという。当然彼は作戦に異議を唱えたのだがあえなく無視されてしまった。しかも、空軍にはアーセナルバードの戦闘システムの詳細も知らせず無駄に戦わせて損耗させるという現実を目の当たりにして彼は確信した。やはりエルジアへの内通者が居る、しかもあの上級将校だけではない。それにその時の作戦中、秘密裡に入手していたエルジアの実験飛行隊のミスターXらしき戦闘機の出撃も確認されていた。
それに、ユージア大陸の各地で無人戦闘機による邀撃によって隊の進行がままならないという報告が上がっていた。ひょっとしたら、エルジアはユージア大陸中央部に防衛ラインを設定し、無人戦闘機による自動邀撃システムを構築しているのではないか?

そう考えた彼は、信頼できる参謀らと共に、秘密指令である封緘命令書の作成に取り掛かった。手駒は、空軍のサイクロプス隊とストライダー隊の合わせて1個中隊だが、これだけでは足りないし、無駄に戦力を損耗させたくなかった。そこで、444航空基地飛行隊つまり懲罰部隊に、無人戦闘機による自動邀撃システムの展開状況を調査させることにし、444基地司令にはそれとは気付かぬ適当な作戦目的を与えて作戦を実行すように指示を出しておいたのだが、最初のワイアポロ山脈あたりの邀撃システムの調査を拒否してきやがった。これはちょいと司令をおだてて動かすのが良いと判断し、指示の出し方を変えてみた。君の部隊も貴重な戦力だとか何とか言って、そんな部隊でちょっとでも戦果を上げたら手腕を買われて勲功物だぞとでも言っておけばいいだろう。軍内でも実戦能力は無い癖に士官学校卒で自尊心だけは高く協調性がないために444基地司令に飛ばされた奴だ、きっと食いつくだろう。

ハーリング元大統領救出作戦の裏側(たぶん正解)

エルジアの思惑

エルジア軍の開戦状況は思惑通りだった。ハッカーたちによって乗っ取った監視衛星と無人戦闘機を使った攻撃で、オーシアの補給を絶つことに成功した。オーシア軍はしばらくユージア大陸内での作戦に支障をきたすことだろうし、アーセナルバードも仕掛けたバックドアを使って制御を掌握することができていた。
オーシア軍内部の内通者を利用して、オーシア軍を損耗させることにも成功していた。
なにより、軌道エレベータの奪取も成功し、ハーリング元オーシア連邦大統領も捕虜に出来たことで、もう少しオーシア軍に打撃を与えれば、これらのカードを使って有利に停戦条約を結ぶことが可能であろうという雰囲気になっていた。

しかし、停戦を望まぬ急進派の連中が密かに動いていたのだった。彼らにとって、停戦のカードとなりうるハーリングの存在は邪魔だった。そのために、密かにハーリングを逃がしオーシア軍に救出させるという絵を描いたのだ。救出にやってきたオーシア軍の連中はどうせアーセナルバードを使って、ハーリングもろとも葬れば済む話だった。脱出しやすいように、ついでにオスプレイのエンジンを掛けて置いといてやればIFFで敵機と間違えてオーシアが撃ち墜としてくれるかもしれないし、ヘリポートの対岸には一小隊を潜ませる手はずでオーシア軍の内通者にハーリングを救出に来いと秘密通信を打電しておく。

オーシア軍、元大統領救出作戦に燃える

ある日、司令部がざわついていた。ハーリング元大統領の救出作戦を実行するのだという。ハーリングは現在、同行していた武官の働きにより施設内で身を隠し脱出の機会を窺っているという情報が舞い込んでいた。開戦から20日、元大統領はそれまでどこに隠れていたのだ?しかもその情報はどうやってもたらされたのだ?その上、ガンター湾周辺のレーダー網の情報まで、いつの間にか司令部は入手していた。そんな事に疑問を呈してみたが、元大統領救出作戦に燃えていた司令部にはあっさり無視される。しかし、エルジアに利用されるくらいなら、軌道エレベータなど壊してしまえという強硬論者もいて、作戦立案は大いに揉めたが結局フォートグレイス基地飛行隊のメイジ隊とゴーレム隊の1中隊と他基地からガーゴイル小隊、それに救出実行部隊に海兵隊のシーゴブリンヘリチームが抜擢された。しかし、メイジ隊か、あそこには奴がいたな、、、奴の腕なら敵レーダー網を突破するだろうが、、、

ハーリング救出作戦

もともとこの救出作戦はエルジア(の急進派)が立てたものだと言っても過言ではないだろう。

エルジア軍急進派は、脱出するハーリングを撃ち墜とし、ついでに救出作戦に出てきたオーシア軍をアーセナルバードで殲滅すれば一石二鳥だと考えていた。

救出作戦はエルジア軍急進派の思惑通りに進むが、唯一誤算だったのが、ハーリングの乗ったエルジア軍のオスプレイ近くにUAV HQ-101をまとわりつかせれば、敵味方識別装置(IFF)のおかげで、オーシア軍がオスプレイを敵機と識別して撃ち墜とすことを期待したのだがオーシアのAWACS管制官もなかなか優秀で、瞬時に味方のIFFの情報に更新を掛けてオスプレイの護衛に回った。しかしエルジアでもオーシア軍のIFFの解析はオーシア軍から得た極秘情報で掌握済みだったし、実際にIFFと軍機カラー、マークをオーシア空軍機に偽装した 無人機のF/A-18F の運用もすでに開始していた。オーシア軍戦闘機の一部の機体のIFFに衛星経由でさらに更新を仕掛けてやると、見事にハーリングを撃墜してくれた。

作戦中に、オーシア軍のガーゴイル隊が軌道エレベータの破壊を狙ってミサイルを撃ちこんだことは、エルジア軍にとってもオーシア司令部内でも衝撃であったが、それ以上にオーシア軍にとって衝撃だったのは、ハーリングをオーシア軍戦闘機が撃墜して作戦が失敗したという事だった。

オーシア軍の秘密司令動く(絶賛妄想中)

ハーリングを撃墜したのが、奴、、、トリガーだという嫌疑であった。
ハーリング救出作戦が失敗した司令部では、トリガーを査問会議にかけて責任を押し付けようという空気になっていた。

そこで彼は一計を案じる。トリガーを444航空基地飛行隊、つまりあの懲罰部隊に送り込むという計画だった。懲罰部隊送りになれば機密が漏れることは無い、そこでトリガーに接触を図り言いくるめる。『君にはハーリング殺しの嫌疑が掛かっている。司令部の上級将校は失敗の責任を君に押し付けてうやむやにする腹だが、どうやらオーシア軍内にはエルジア軍に通じている奴らがいるようなのだ。そこで頼みがある、秘密作戦部隊の一員として懲罰部隊に行ってくれ。そこでこちらのエルジア軍の無人機による自動邀撃システムの調査という機密作戦を実行してもらいたい。作戦を上手くこなして、こちらのカードが揃えば、君を秘密作戦部隊の小隊長として迎えたい。懲罰部隊で最後にこなす作戦名はポーカーの”Hull House”だ、覚えておいてくれ。』

エースコンバット7 ストーリー前半のまとめのまとめ

エースコンバット7の前半ストーリーの10までは実はこのような裏筋でストーリーは進んでいくのだった。

と、妄想全開でお送りしましたー

ってことで、まったなー

ではでは(^^)/~~

(後半に続くのか?)

 

 

ストーリーの謎に迫るカテゴリの最新記事